第2回 SOEL COMMUNITY ミーティング開催レポート
第2回開催テーマ
『ノーリフティングケアへのアプローチ、
現状と効果の見える化』
▶ Session1・2:事例発表 ◀
兵庫県と東京都の特別養護老人ホームより、2名のゲストスピーカーにノーリフティングケアの実践例を発表していただきました。
Session1:事例発表テーマ
『 ノーリフティングケアの推進
~くにうみの里を育てる取組み~ 』
2018年より、兵庫県立福祉まちづくり研究所による「持ち上げない介護の推進プロジェクト」へ参加されたことをきっかけに、ノ ーリフティングケアの取組みを開始されました。取組み当初の課題、職員教育、介護現場の環境改善など、ノ ーリフティングケアを定着させるための体制づくりから現在までの変化や効果についてご発表いただきました。
Session2:事例発表
『 双方にやさしいトイレ支援
~介助姿勢の見える化による職員教育の可能性~ 』
2016年に法人でノ ーリフティング宣言を行い、全ユニットに介護リフトを導入されています。現在、介護現場の課題がトイレにあることに着目した事例をご発表。JCLS の腰痛リスク計測システム Malpos Major® を活用した腰痛予防や介護環境の改善、PDCA サイクルの運用についてお話いただきました。
Session3:パネルディスカッション
『 ノーリフティングケアの体制づくり、
スタッフの意識づくり・変化 』
5名のパネリストとファシリテータ―によるパネルディスカッションを実施!
[ ファシリテータ― ]
社会福祉法人 平元会
特別養護老人ホーム寿幸苑
副園長
中田 太 氏
ノーリフティングケアの取組み、介護リフト導入背景は、各施設によって様々です。皆様の施設の導入背景と導入時の課題や苦労されたことをお聞かせください。
法人の方針で、当初から福祉用具は揃っていましたが、使用方法が分からず、私達が学んだことを伝えていく事からはじめました。
個人的なシーティング習得の取組みがきっかけで導入しま した。導入根拠になる数値を経営層へ提示し、導入の展開を広 げていきました。
[ パネリスト5名 ]
くにうみの里
機能訓練指導員
作業療法士
山﨑 有記 氏
くにうみの里
介護支援専門員
溝川 希美 氏
社会福祉法人平元会
特別養護老人ホーム
主任機能訓練指導員
柔道整復士
丸山 拓郎 氏
うきま幸朋苑
医務係長
理学療法士
持吉 孝郎 氏
うきま幸朋苑
理学療法士
幸村 優美 氏
▶ 体験会 ◀
テーマ『自立支援にむけた座位づくり、リフトとスリングシートの活用』
リアル会場限定で開催した体験会では、第1回ミーティングで離床や座位の改善について発表していただいたゲストスピーカーと、JCLS グループの1社であるスリングシートメーカーの「ウェル・ネット研究所」のご担当者に実演していただきました。
体験会講師:丸山 拓郎 氏
正寿園 主任機能訓練指導員・柔道整復士
介護リフトとスリングシートの活用は、ご利用者の筋緊張が緩和され拘縮の改善に効果的です。脚分離型スリングシートは骨盤を支えて良い姿勢を保持することができ、継続して活用することで重度化防止、自立支援に効果的です。
SESSION TIME
ユーザー様同士を結ぶ「SOEL COMMUNITY」では、会員様同士が質疑応答、意見交換をするセッション・タイムをご用意!ご参加者からは、このようなご質問・ご意見がありました。
介護リフト、見守りセンサー、眠りスキャンを導入しています。ご利用者の呼吸については検証できていなかったので、良い知恵をいただけました。
眠りスキャンを使用し、呼吸の変化に気づきました。介護リフトの活用やポジショニングなど、ケアを見直すことでご利用者の睡眠時間と呼吸状態が向上しました。
施設の他職種のスタッフに福祉用具や介護リフトの導入メリット・デメリットを周知するのに苦戦しています。介護職員の無自覚な不良姿勢のフィードバックについて教えてください。
排泄用パッド、車いすの準備の際に無自覚な不良姿勢が見られました。職員と一緒に対象業務の動画を撮り、動画と Malpos Major の波形を併せて確認し、ケアの手順を見直しました。
ご利用いただいている弊社の腰痛リスク計測システム Malpos Major について、ご意見やご要望があれば教えてください。
Malpos Major でリフト対象者の靴の置き場所が腰痛負担になっていることが発覚しました。改善後、現場の職員から大きな反響がありました。不良姿勢になった際に音声が鳴る機能があれば嬉しいです。
NET-WORKING TIME
全プログラム終了後、事例をご発表いただいたゲストスピーカーの皆様、ご参加者同士を結ぶ交流会を実施!参加された皆様は積極的に交流され、第2回ミーティングは盛会の内に終了いたしました。